ダンジジャー 質問12
 第十二回:「みんなからの質問に答えてみよう!その4」
「なぜなにダンジジャー 質問回答編第四回!」
「もう四回目か」
「わー…気付いたらもうそんなに回数してたんですね!」
「へぇ~全然気が付かなかった!」
「ということは、終わりも近いということですね」
「そうか…なんだか名残惜しい気もするな」
「そうだな。少し寂しい気もするな」


「それじゃ、回答編四回目、
 ひとつ目の質問は、これだ!!!」




【ダンジジャーの中で誰が一番もてるの?】


「この質問きちゃったか…」
「そろそろ来る頃だとは思っていましたが…」
「葵くんは、動物に好かれてそうですよね」
「ああ、確かに。気付いたら動物に囲まれているイメージだなー」
「私はいったいどんなイメージを持たれているんだ…」
「いいじゃないか。動物はかわいいよな」
「こーちゃんも動物好きだよねー」
「紅輔先輩もモテそうですよね」
「色んなところで助っ人をしてるらしいからな。活躍の場も多そうだし」
「紅輔くんはオシャレさんですしね」
「え…そんなことないって。多分…」
「はぁ!?こーすけよりおれのがモテるって!サッカー部だし!」
「部活は関係あるのか?」
「えーあおい知らないのー?サッカー部ってだけでもてるんだぜ!」
「…そうなのか?というか、お前はそのためにサッカーをしているのか?」
「…え?サッカーは好きだからしてる!あたりまえじゃん!」
「というか、たとえサッカー部であっても翠がモテるとかそんな訳…」
「んーっと、どちらかというと
 翠先輩は男女ともに分け隔てなく好かれるって感じがします!」
「ああ、分かる気がしますね。友達が多い感じの…」
「クラスの中心みたいな…」
「賑やか担当ポジションだな!」
「ああ!そんな感じです!」
「んん?そーなのか?」
「はい!だからモテるとかとは、ちょっと違うかと…」
「そーなのか…」
「翠は子供っぽいしな」
「な、なんだとー!じゃ、じゃあ!この中だと誰が一番なんだよ!?」
「この中だと琥珀くんじゃない?」
「おや、僕ですか?」
「そうだな」
「それには同意だ」
「え?そうなの?」
「ですねー。物腰は柔らかいし、優しいですし、紳士って感じがしますし」
「あまり褒められると照れてしまいますね」
「そういえば、バレンタインには沢山貰っていたようだしな」
「確かにそうだったな。
 大量の荷物を抱えた琥珀が現れた時はさすがに驚いたな」
「そ、そういえばそんなことも…」
「まぁ、そういうことだ。お前は琥珀には勝てない」
「翠…これが現実だ…」
「そ…そっか…そうなんだ…」
「翠くんにも、良いところはたくさんありますよ。
 それに、まだ中学生なんですから 、諦めてはいけませんよ?」
「う、うん。ありがとうこはっくん…おれ頑張る…」


「翠にはダメージの大きい話だっただろうか?」
「いやー別にいいんじゃない?現実を知るって意味でも」


「なんか翠が落ち込んでるけど、次の質問行くよー!」




【将来の夢はなに?】



「将来の夢かー」
「おれはサッカー選手になる!」
「回復早っ!」
「この間、イタリアに行きたいって言っていましたものね」
「うん!すっげー選手になりたい!から頑張る!」
「いい夢だと思うぞ」
「孝紫くんもやっぱり…」
「そうだな。俺は甲子園に行きたいな」
「将来の夢に間違いは無いが比較的近い夢だな」
「野球少年全員の夢だろう」
「そーだよな!こーちゃんも頑張れ!」
「ああ。ありがとう翠」
「スポーツ組はそういうことも考えて部活してるのか」
「黒先輩は剣道続けないんですか?」
「そうだな。俺も出来れば剣道は続けたいな」
「そうなるとやっぱり、警察官になるか実業団に入るか…
 それか自分で道場を開くとかになりますよね」
「やっぱりそうなるよな」
「道場開いたらいいじゃん!」
「おいおい、そう簡単に言ってくれるなよ…
 そういう橙矢こそ弓道は続けるのか?」
「弓道も続けたいですけど、どちらかというとパティシエになりたいなって!」
「橙矢くんはお菓子作りが得意ですものね」
「はい!その特技を生かして、宮崎の特産品を使ったデザートを作って、
 宮崎のいいところをたーっくさん知ってもらおうと思って」
「良い心がけだな。私も大分県の良いところを広めるために、
 温泉ソムリエの資格を取りたいと思っている」
「温泉ソムリエ!?」
「そうだ。そして大分の温泉の素晴らしさをもっと知ってもらうのだ」
「葵くんらしいと言えばらしいですね」
「あおいが温泉宿の支配人してる姿が目に浮かぶ…」
「葵…お前もっと温泉以外のものに興味示した方がいいと思う」
「いいではないか別に…
 そういう紅輔の夢はなんだと言うのだ!」
「オレはそうだなー
 ファッションデザイナーとか興味あるなー」
「オシャレさんな紅輔先輩らしいですね!」
「でも興味があるレベルの話だからなー…
 あ!独楽職人とかどうだろう!」
「紅輔は独楽が大好きだな」
「もちろん!福岡県の伝統工芸だし。
 それに、小さい頃、独楽でよく遊んでたし…思い入れは強いかな?」
「そーゆーもんなの?」
「そういうものだって!
 あーでもなー将来の夢は…もうちょっと考えたいかなー…」
「今はぼんやりと考えるくらいでいいと思いますよ。
 これから色々経験して、決めていけば良いのですから」
「そうだよな。うん、ありがとう!
 ところで、琥珀くんの将来の夢は?」
「そうですね…
 夢は大きく総理大臣なんてどうでしょうか?」
「え、えええええ」
「大きすぎる…!
 でも琥珀くんだとなれるかもしれないって思うのはなんでだ!?」
「本当に実現しそうで怖いな…」
「じょ、冗談ですよ、ね…?」
「さぁ、どうでしょうか?」


「(あれは完全にからかって遊んでいるな)」
「(画家になるのもいいかもとか言ってた気もするが…)」


「ということで、本日の質問は以上です」
「強制終了された!」
「こはっくんの爆弾発言のおかげで脳の処理が追いつかない…」
「私も、少し頭を整理する時間が欲しいな」
「琥珀先輩の笑顔がちょっと怖いです…」
「あー…こんな状態でパトロールは無理だなー」
「そうだな。今日はみんなで美味いものでも食べて気分転換でもさせてやるか」
「それは良い考えですね。僕も賛成です」
「いやいや、十中八九琥珀が原因だからな!」
「おやおや、少しからかい過ぎましたか」


「よし、じゃあ皆行くぞ。遅れるなよ」